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パタノール点眼液(オロパタジン塩酸塩)とは|効果・副作用・使い方を眼科医が解説

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目次
  1. パタノール点眼液とは
  2. 効果・特徴
  3. 副作用・注意点
  4. 使い方のポイント
  5. 後発品・市販
  6. よくある質問

パタノール点眼液とは

パタノール点眼液は、一般名を「オロパタジン塩酸塩」という、目のアレルギー症状に使われる処方薬の点眼液(目薬)です。花粉やハウスダストなどが原因で起こるアレルギー性結膜炎の、目のかゆみ・充血・なみだ目・異物感といった不快な症状をやわらげる目的で処方されます。

この薬は、眼科でよく使われる「抗ヒスタミン・抗アレルギー点眼薬」というグループに含まれます。アレルギーが起こると、目の中の「肥満細胞(マスト細胞)」という細胞からヒスタミンという物質が放出され、これが神経や血管に作用してかゆみや充血を引き起こします。パタノール点眼液は、すでに出てしまったヒスタミンの働きをブロックすると同時に、肥満細胞からヒスタミンが新たに放出されるのを抑える、という**二つの作用(デュアル作用)**をあわせ持つ点が特徴です。

抗ヒスタミン・抗アレルギー点眼薬のしくみ全体については、こちらの系統ページで詳しく解説しています。

→ 抗ヒスタミン・抗アレルギー点眼薬全体については 抗ヒスタミン・抗アレルギー点眼薬 をご覧ください。

パタノール点眼液は、このグループの中でも処方される機会が非常に多い「定番」のお薬で、特にスギ・ヒノキ花粉が飛ぶシーズンには頻繁に用いられます。原因となる病気(アレルギー性結膜炎)そのものについては アレルギー性結膜炎(結膜炎) のページもあわせてご覧ください。

効果・特徴

「効いてかゆみを止める」と「未然に防ぐ」を両立

抗アレルギー点眼薬には、大きく分けて2つのタイプがあります。

パタノール点眼液は、この両方の働きをあわせ持つデュアル作用型にあたります。今あるかゆみや充血をやわらげつつ、シーズンを通して使うことで症状が強く出るのを抑える、という使い方に向いているお薬です。

系統内での位置づけ

デュアル作用型の点眼薬は、現在の眼科のアレルギー診療で中心的に使われています。その中でもパタノール点眼液は、もう一つの代表的なお薬と並んで「二大処方薬」と呼べるほど広く使われており、多くの眼科医にとって使い慣れた選択肢です。1日4回点眼するタイプで、症状のあるシーズンを通じて継続して使われることが多いお薬です。

なお、どの点眼薬が合うかは、症状の強さやしみる感じの感じ方、生活スタイルなどによって変わります。同じデュアル作用型でも使用感には差があり、どれが最適かには個人差があります。実際の選択は診察のうえで眼科医が判断します。

副作用・注意点

パタノール点眼液は比較的使いやすいお薬ですが、目薬である以上、副作用がまったくないわけではありません。報告されることがある主な症状には、次のようなものがあります。

これらの多くは軽いものですが、効果や副作用の出方には個人差があります。点眼後に強い痛み・はれ・かゆみの悪化・見えにくさなどが出た場合は、使用を続ける前に眼科を受診してください。

注意したい点

目の症状は、アレルギー以外の病気(感染症など)が原因のこともあります。自己判断で市販薬を続けるより、長引く・くり返す・悪化する場合は眼科を受診することをおすすめします。

使い方のポイント

具体的な点眼回数や量は、処方された指示と添付文書の内容に従ってください。ここでは一般的に役立つコツをご紹介します。

点眼してもなかなか症状が改善しない、あるいは悪化すると感じる場合は、お薬が合っていない可能性もあります。自己判断で中止・増量せず、眼科医に相談してください。

後発品・市販

後発品(ジェネリック)について

パタノール点眼液には、**後発品(ジェネリック医薬品)**があります。一般名である「オロパタジン塩酸塩点眼液」「オロパタジン点眼液」といった名称で販売されており、先発品と比べて費用を抑えられる場合があります。ジェネリックへの変更を希望される場合は、診察時に眼科医に、あるいは薬を受け取る際に薬剤師に相談してみてください。

市販(ドラッグストアでの購入)について

「同じ目薬を市販でも買えるのか」と気になる方も多いと思います。パタノール点眼液(オロパタジン)は医療用の処方薬であり、受診して処方を受けるお薬です。市販のアレルギー用目薬とは成分や濃度の考え方が異なる場合があるため、「処方薬とまったく同じものを薬局で買える」とは限りません。

市販薬で様子をみるか、受診して処方薬を使うかは、症状の強さや続いている期間によって判断が変わります。症状が強い・長引く・毎年つらいといった場合は、一度眼科で相談されることをおすすめします。

よくある質問

Q. パタノール点眼液は花粉症の目のかゆみに効きますか?

A. パタノール点眼液は、花粉によるアレルギー性結膜炎の目のかゆみ・充血などの症状をやわらげる目的で広く処方されているお薬です。ただし効果の感じ方には個人差があり、症状が強い場合は別の治療を併用することもあります。実際の使用は眼科医の判断に従ってください。

Q. 症状が良くなったら、すぐにやめてもいいですか?

A. 症状がやわらいでも、シーズン中は継続したほうがよい場合が多いお薬です。良くなったからと自己判断で急にやめると、症状がぶり返すことがあります。やめるタイミングは眼科医に相談してください。

Q. ジェネリックに変えても効果は同じですか?

A. オロパタジン塩酸塩点眼液などの後発品は、有効成分が同じお薬です。使用感などに違いを感じる方もいますが、効果や副作用の感じ方には個人差があります。気になる点があれば、医師・薬剤師に相談してください。


このページの内容は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や個別の治療指示に代わるものではありません。効果や副作用の出方には個人差があります。 目の症状が続く・くり返す・悪化する場合や、お薬の使用について不安がある場合は、自己判断で中止・変更せず、眼科医に相談・受診することをおすすめします。