アイテラス eye terrace

ヒアルロン酸製剤とは|効果・副作用・使い方を眼科医が解説

公開: 更新: 最終監修:
目次
  1. ヒアルロン酸製剤とは
  2. どんなしくみで効くのか
  3. 主な薬の種類
  4. どんなときに使うか(適応)
  5. 副作用・注意点
  6. 上手な使い方
  7. よくある質問

ヒアルロン酸製剤とは

ヒアルロン酸製剤は、目の乾き(ドライアイ)の治療でもっともよく使われる点眼薬のひとつです。ヒアルロン酸は、もともと私たちの体の中(関節や皮膚、目の中など)にも存在している成分で、水分をたっぷり抱え込む性質を持っています。この性質を点眼薬として利用したのがヒアルロン酸製剤です。

目の表面は、いつも薄い涙の膜でおおわれて守られています。この膜が乱れたり、涙が足りなくなったりすると、目がゴロゴロする、乾く、しょぼしょぼするといった不快な症状が出てきます。ヒアルロン酸製剤は、こうした目の表面の状態をおだやかに整えることを目的としたお薬で、ドライアイ治療の土台となる存在です。

刺激が少なく、長く使いやすいことから、軽い乾き目から本格的なドライアイまで、幅広い場面で処方されています。

どんなしくみで効くのか

ヒアルロン酸のいちばんの特徴は、その高い保水力です。少しの量でたくさんの水分を抱え込むことができるため、点眼すると目の表面に水分をとどめ、うるおいを保つ手助けをします。

働きを、やさしくまとめると次のようになります。

つまり、足りなくなった涙を直接「増やす」というより、今ある涙やうるおいを「逃がさず、安定させる」ことで、目の表面のコンディションを整えるお薬だとイメージするとわかりやすいでしょう。効果の感じ方には個人差があります。

主な薬の種類

代表的なヒアルロン酸製剤を、商品名(一般名)でご紹介します。

商品名一般名特徴
ヒアレイン点眼液 0.1%/0.3%精製ヒアルロン酸ナトリウム処方薬。症状の程度に応じて濃度を使い分けます
ヒアレインミニ精製ヒアルロン酸ナトリウム1回使い切りタイプ。防腐剤を避けたい方などに
後発医薬品(ジェネリック)精製ヒアルロン酸ナトリウム同じ有効成分の製品が多数あります

このほか、薬局で薬剤師から購入できる市販版としてヒアレインS(要指導医薬品)もあります。購入の際は薬剤師の説明を受けてお求めください。

どの製品が合うか、濃度や使うタイプの選び方は症状によって異なります。自己判断せず、眼科医や薬剤師にご相談ください。

どんなときに使うか(適応)

ヒアルロン酸製剤は、おもに目の表面の乾燥や傷みがあるときに使われます。代表的なのがドライアイです。

ドライアイは目の不快感だけでなく、見え方にも影響することがあります。症状や原因はさまざまで、ヒアルロン酸製剤だけでなく他のお薬と組み合わせて治療することもあります。気になる症状が続く場合は、まずドライアイのページもあわせてご覧いただき、眼科の受診をおすすめします。

副作用・注意点

ヒアルロン酸製剤は、比較的刺激が少なく使いやすいお薬として知られています。それでも、次のような点には注意が必要です。

症状が改善しない、あるいは悪化する、強い痛みや充血が出るといった場合は、使用を続けずに眼科を受診してください。副作用の出方や程度には個人差があります。気になる症状があれば、自己判断で中止せず、眼科医に相談することをおすすめします。

上手な使い方

点眼薬は、正しく使うことで効果を発揮しやすくなります。一般的なコツをまとめます。

使う回数やタイミングは症状や製品によって異なります。具体的な使い方は、処方時の指示や添付文書に従い、わからない点は眼科医・薬剤師にご相談ください。

よくある質問

Q. 市販のヒアレインSと処方のヒアレインは同じものですか? A. 有効成分は同じ精製ヒアルロン酸ナトリウムですが、濃度や購入方法が異なります。症状がはっきりしている場合や長く続く場合は、まず眼科を受診して原因を確かめることをおすすめします。

Q. ずっと使い続けても大丈夫ですか? A. ドライアイは慢性的に続くことが多く、長く使われるお薬です。ただし症状の変化に応じて治療を見直すことも大切です。漫然と使い続けず、定期的に眼科で状態を確認しましょう。

Q. 症状が良くなったら自分でやめてもいいですか? A. 症状が落ち着いても、目の表面の状態が安定していないこともあります。自己判断で中止せず、続けるかどうかは眼科医に相談してください。


このページの内容は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の指示に代わるものではありません。お薬の効果や副作用の感じ方には個人差があります。気になる症状がある場合や、お薬の使い方に迷う場合は、自己判断で中止・変更せず、眼科医に相談・受診をおすすめします。