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非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs点眼)とは|効果・副作用・使い方を眼科医が解説

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目次
  1. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs点眼)とは
  2. どんなしくみで効くのか
  3. 主な薬の種類
  4. どんなときに使うか(適応)
  5. 副作用・注意点
  6. 上手な使い方
  7. よくある質問

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs点眼)とは

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs点眼)は、目の炎症や痛みをやわらげるために使われる点眼薬の一群です。「NSAIDs(エヌセイズ)」とは “Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs” の頭文字で、その名のとおり「ステロイドではない抗炎症薬」を意味します。

炎症をおさえる目薬には、大きく分けてステロイド点眼とこのNSAIDs点眼の2種類があります。ステロイドは炎症をしっかりおさえる力が強い一方で、長く使うと眼圧が上がったり白内障を進めたりすることがあります。NSAIDsはステロイドとはしくみが異なるため、こうした眼圧上昇や白内障のリスクが基本的にない点が大きな特徴です。そのため、手術後の炎症対策など、ステロイドと使い分けたり併用したりしながら活躍する身近なお薬です。

どちらの薬を、どのくらいの期間使うかは、お一人おひとりの目の状態によって変わります。自己判断で選ばず、眼科医の指示にしたがって使いましょう。

どんなしくみで効くのか

目に炎症が起きると、体の中で「プロスタグランジン」という物質が作られます。このプロスタグランジンは、痛みを強めたり、血管を広げて赤みやむくみを引き起こしたりする、いわば炎症の”火付け役”のような存在です。

NSAIDsは、このプロスタグランジンを作り出すときに必要な「シクロオキシゲナーゼ(COX)」という酵素のはたらきをブロックします。酵素という「製造装置」を止めることで、炎症物質であるプロスタグランジンそのものの産生をおさえる、というしくみです。火事にたとえるなら、燃え広がった火を消すのではなく、火種が作られる前の段階で元を断つようなイメージです。

ステロイドがもっと広い範囲で炎症をおさえるのに対し、NSAIDsはこの「プロスタグランジン」というポイントにしぼって作用します。しくみが違うからこそ、ステロイドにはない使いどころがあるわけです。

主な薬の種類

NSAIDs点眼にはいくつかの種類があり、商品名(一般名)で表すと次のようなものがあります。それぞれ有効成分や使う回数の目安が異なり、目的に応じて使い分けられます。

商品名一般名後発品(ジェネリック)
ブロナックブロムフェナクあり
ジクロードジクロフェナクあり
ネバナックネパフェナクなし(先発のみ)
ニフランプラノプロフェンあり

このうち、点眼回数が1日2回と少なめで、手術後の炎症や黄斑浮腫(おうはんふしゅ/CME)の予防によく使われるのがブロナックです。

→ 詳しくはこちら:ブロナック点眼液

どの薬が合うかは、目の状態や他に使っているお薬との兼ね合いで決まります。効果や使い心地には個人差がありますので、気になる点は処方した眼科医にご相談ください。

どんなときに使うか(適応)

NSAIDs点眼が使われる主な場面には、次のようなものがあります。

特に白内障手術の前後では、ステロイド点眼と組み合わせて使われることがよくあります。どの薬をどの順番でさすかは処方ごとに決められていますので、指示どおりに使うことが大切です。

副作用・注意点

NSAIDs点眼は比較的使いやすいお薬ですが、この系統に特徴的な注意点もあります。

副作用の出方には個人差があります。気になる症状が続くときは、自己判断で中止せず、まずは眼科医に相談しましょう。

上手な使い方

点眼薬の効果をしっかり引き出すために、次のようなコツを意識してみてください。

具体的な回数や使う期間は処方によって異なります。自己判断で増やしたり中止したりせず、指示にそって使ってください。

よくある質問

Q. ステロイドの目薬と何が違うのですか? A. どちらも炎症をおさえる薬ですが、しくみが異なります。ステロイドは強く広く炎症をおさえる反面、長く使うと眼圧上昇や白内障のリスクがあります。NSAIDsはプロスタグランジンの産生をしぼっておさえ、こうしたリスクが基本的にない点が特徴です。目的に応じて使い分けたり、併用したりします。

Q. 市販の目薬とは違うのですか? A. ここで紹介しているNSAIDs点眼は、医師の診察と処方が必要な医療用のお薬です。市販薬とは成分や濃度が異なりますので、症状があるときは自己判断せず眼科を受診してください。

Q. ジェネリック(後発品)に変えても大丈夫ですか? A. 後発品のあるものは、有効成分が同じであれば切り替えられる場合があります。ただし使い心地などに個人差を感じる方もいます。希望があれば処方時に眼科医や薬剤師に相談してみてください。


このページは一般的な情報をまとめたものです。お薬の選択や使い方、副作用への対応には個人差があります。気になる症状があるときや、使用中に不安を感じたときは、自己判断で中止せず、眼科医に相談・受診をおすすめします。