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グラナテック点眼液(リパスジル塩酸塩水和物)とは|効果・副作用・使い方を眼科医が解説

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目次
  1. グラナテック点眼液とは
  2. 効果・特徴
  3. 副作用・注意点
  4. 使い方のポイント
  5. よくある質問

グラナテック点眼液とは

グラナテック点眼液は、一般名を「リパスジル塩酸塩水和物」という、緑内障や高眼圧症の治療に使われる目薬です。緑内障では、眼の中を満たす「房水(ぼうすい)」という液体の流れが滞って眼圧が上がり、視神経がじわじわと傷んでいきます。眼圧を下げて、その進行をできるだけ食い止めることが治療の中心になります。

この薬は「ROCK(ロック)阻害薬」と呼ばれる系統に属します。ROCK阻害薬は、房水の主要な出口である「線維柱帯(せんいちゅうたい)」という排水溝のような組織にはたらきかけ、そこからの房水の流れをよくすることで眼圧を下げます。グラナテックは、この新しい仕組みを持つ点眼薬として世界で初めて実用化された、日本発の薬です。

ROCK阻害薬という系統全体のしくみや、ほかの点眼薬との位置づけについては、ROCK阻害薬のページでくわしく解説しています。あわせてご覧ください。

効果・特徴

グラナテックのいちばんの特徴は、緑内障の点眼薬の中でも「線維柱帯からの房水の流出を直接うながす」という、従来の薬とは異なる作用の道すじを持っている点です。

緑内障の治療では、まずプロスタグランジン関連薬などの薬を1種類から始めることが一般的です。それでも眼圧の下がり方が十分でない場合に、作用のしくみが異なる薬を組み合わせて、より効果を高めていきます。グラナテックは、こうした「別の道すじから眼圧を下げたい」場面で、追加の選択肢として用いられることが多い薬です。すでにお使いの目薬とは違う仕組みではたらくため、上乗せの効果が期待されます。

効果のあらわれ方や下がり幅には個人差があり、すべての方に同じように合うわけではありません。実際にどの薬を使うか、どう組み合わせるかは、眼圧の値や緑内障のタイプ、ほかにお使いの薬などをふまえて、主治医が判断します。

副作用・注意点

この薬で特に知っておいていただきたいのが、点眼した後に白目(結膜)が一時的に赤くなる「結膜充血」が起こりやすいことです。これはこの薬の作用と関係して起こるもので、多くの場合は時間とともに自然にうすれていきます。とはいえ、人と会う前や外出前に気になる、という声は少なくありません。

そのほか、点眼した部分のかゆみや軽い刺激感、まぶたのふちが赤くなるといった症状があらわれることもあります。気になる症状が続いたり、強くなったりする場合は、自己判断で対応せず眼科医に相談してください。

充血のあらわれ方や副作用の出やすさにも個人差があります。「赤くなるのが心配だから」と、自分の判断で点眼をやめてしまうと、眼圧が再び上がって緑内障が進んでしまうおそれがあります。気になる点は必ず主治医に伝え、続け方を相談しましょう。

使い方のポイント

緑内障の目薬は、自覚症状がないまま進む病気を抑えるためのものです。効いている実感がわきにくいぶん、決められた回数を毎日続けることがとても大切です。点眼の回数やタイミングは、医師の指示に従ってください。

ほかの目薬と併用している場合は、続けてさすと先にさした薬が流れ出てしまうため、数分以上の間隔をあけます。点眼後は、薬が涙の通り道から流れてしまわないよう、目頭を軽く押さえて静かに目を閉じると効果的です。

点眼直後に充血が出ても、それ自体は多くの場合自然に治まるものです。あらかじめ起こりうると知っておけば、あわてずに使い続けやすくなります。使い方に迷ったときは、遠慮なく医師や薬剤師にたずねてください。

よくある質問

Q. 点眼すると目が赤くなりますが、使い続けて大丈夫ですか? A. 点眼後の一時的な結膜充血は、この薬で比較的起こりやすい反応で、多くは時間とともに落ち着きます。すぐにやめる必要があるとは限りませんが、赤みが強い・長引く・痛みやかゆみを伴うといった場合は、自己判断で中止せず眼科医に相談してください。あらわれ方には個人差があります。

Q. 市販されていますか?ドラッグストアで買えますか? A. グラナテックは医師の処方が必要な医療用の点眼薬で、市販の目薬として薬局やドラッグストアで購入することはできません。緑内障の治療は定期的な眼圧や視野の確認が欠かせないため、必ず眼科を受診してください。


この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個々の診断や治療方針を示すものではありません。効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。気になる症状があるときや、点眼を続けるか迷うときは、自己判断で中止せず、眼科を受診して医師に相談してください。