カタリン・カリーユニ点眼液とは
「カタリン点眼液」「カリーユニ点眼液」は、どちらも一般名を ピレノキシン という同じ有効成分を含む点眼薬です。主に 初期の老人性白内障(加齢にともなって水晶体が濁ってくる病気)の進行を遅らせる ことを目的に使われます。
白内障の治療というと手術を思い浮かべる方が多いと思いますが、これらの点眼薬は手術とはまったく役割が異なります。あくまで「進行をゆるやかにする」ことを狙うお薬で、すでに濁ってしまった水晶体を透明に戻すものではありません。この点はとても大切ですので、はじめに正直にお伝えしておきます。
なお、ピレノキシンは 白内障進行抑制点眼薬 という系統に属するお薬です。系統全体の考え方や、同じ目的で使われる他のお薬との違いについては系統ページで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。また、白内障そのものの症状や治療の流れについては 白内障 のページをご参照ください。
効果・特徴(系統内での位置づけ・この薬ならでは)
ピレノキシンは、水晶体が濁る過程に関わるとされる物質のはたらきを抑えたり、抗酸化的に作用したりすることで、初期白内障の進行をゆっくりにすることを期待して用いられます。
カタリンとカリーユニは同じ成分ですが、お薬の「形」に違いがあります。
- カタリン点眼液:使うときに、固形のお薬(粒)を専用の溶解液に溶かしてから点眼する「用時溶解」タイプのものがあります。溶かしたあとは保存期間に決まりがあるため、薬剤師や添付文書の指示に従って扱います。
- カリーユニ点眼液:あらかじめ成分が液に細かく分散した「懸濁(けんだく)」タイプの点眼薬です。成分が沈みやすいため、点眼前によく振ってから使う必要があります。
どちらを使うかは、目の状態や使いやすさを踏まえて眼科医が判断します。「自分はどちらが向いているのか」と迷ったときは、遠慮なく主治医にお尋ねください。
大切な点をもう一度お伝えします。これらのお薬の効果は 限定的 で、進行を完全に止めたり、視力を回復させたりするものではありません。白内障が進んで日常生活に支障が出てきた場合の 根本的な治療は手術 になります。点眼を続けているから安心、と受診をやめてしまうのは避けたいところです。
副作用・注意点
比較的おだやかなお薬ですが、点眼薬である以上、まれに副作用が起こることがあります。報告されているものとしては、目のかゆみ・刺激感・充血・しみる感じ・まぶたの炎症などがあります。
点眼後に 強いかゆみ・腫れ・発疹・かすみが続く など、いつもと違う症状が出た場合は使用を中断し、眼科医に相談してください。アレルギー体質の方や、過去に点眼薬で異常を感じたことがある方は、あらかじめ医師・薬剤師に伝えておくと安心です。
効果や副作用の出かたには 個人差があります。他の目薬を併用している場合や、コンタクトレンズを使用している場合も、自己判断せず医師・薬剤師に確認しましょう。
使い方のポイント
具体的な点眼回数や量は、目の状態によって医師が決めますので、ここでは押さえておきたい扱い方のコツをご紹介します。
- カリーユニ(懸濁タイプ)は、点眼前によく振る。成分が均一になっていないと、本来期待される作用が得られにくくなります。
- カタリン(用時溶解タイプ)は、指示どおりに溶かし、決められた期間内に使い切る。溶かしたあとの保存方法や期限を薬剤師に確認しておきましょう。
- 点眼後はしばらく目を閉じ、目頭を軽く押さえると、お薬が目にとどまりやすくなります。
- 他の目薬と併用するときは、続けてささず、数分あけてから次の点眼を行います。
進行抑制を目的とするお薬は、効果を実感しにくいために自己判断でやめてしまいがちです。ですが、白内障の状態を定期的に確認するためにも、決められた受診と点眼を続けることが大切です。
よくある質問
Q. この点眼薬で白内障は治りますか? A. 残念ながら、濁った水晶体を透明に戻すことはできません。あくまで初期の進行をゆるやかにすることを目的としたお薬で、視力を取り戻す根本的な治療は手術になります。
Q. 市販で買えますか?後発品(ジェネリック)はありますか? A. これらは眼科で処方される医療用医薬品で、目の状態を診たうえで使うお薬です。後発品の有無や入手については、診察の際に医師・薬剤師にご確認ください。
このページは一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療を保証するものではありません。効果や副作用の感じ方には個人差があります。気になる症状があるとき、また点眼を続けてよいか迷ったときは、自己判断で中止せず、眼科医に相談・受診してください。