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ハイパジール点眼液(ニプラジロール)とは|効果・副作用・使い方を眼科医が解説

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目次
  1. ハイパジール点眼液とは
  2. 効果・特徴(系統内での位置づけ)
  3. 副作用・注意点
  4. 使い方のポイント
  5. よくある質問

ハイパジール点眼液とは

ハイパジール点眼液は、一般名を「ニプラジロール」という緑内障・高眼圧症の治療に使われる点眼薬です。系統としては「β遮断薬(点眼)」というグループに属します。β遮断薬は、目の中で房水(ぼうすい)と呼ばれる水分をつくり出している毛様体(もうようたい)というところにはたらきかけ、房水の産生を抑えることで眼圧を下げる点眼薬です。

ただ、ハイパジール点眼液は同じβ遮断薬の中でも少し変わった性質をもっています。β遮断作用に加えて、血管を広げる方向にはたらく「α遮断作用」と、体の中で血流を調整する「一酸化窒素(NO)」に関わる作用をあわせもつとされる点が特徴です。つまり、眼圧を下げる力に加えて、目の血流に配慮した設計になっている薬といえます。

なお近年は、より新しいタイプの点眼薬が広く使われるようになったこともあり、ハイパジール点眼液の処方は以前に比べて減少傾向にあります。とはいえ、患者さんお一人おひとりの状態に合わせて、今も選択肢のひとつとして用いられることがあります。

β遮断薬(点眼)全体のしくみや種類については、β遮断薬(点眼)の系統ページで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

効果・特徴(系統内での位置づけ)

ハイパジール点眼液のいちばんの役割は、眼圧を下げることです。緑内障の治療では、眼圧を下げることが視神経へのダメージの進行をゆるやかにするための基本となります。

この薬が他のβ遮断薬と区別される点は、前述のとおり「β遮断+α遮断+NOによる作用」という複数の働きをもつことです。一般的なβ遮断薬は房水の産生を抑えることで眼圧を下げますが、ハイパジールはそこに血流面への配慮が加わった設計になっています。緑内障では眼圧だけでなく目の血流も関わると考えられているため、こうした性質が選択の理由になることがあります。

ただし、どの薬が最も合うかは、眼圧の高さ、緑内障のタイプ、全身の持病、生活スタイルなどによって変わります。「血流にも作用するから誰にとっても優れている」というわけではなく、効果の出方や感じ方には個人差があります。実際の選択は、診察のうえで眼科医が総合的に判断します。

副作用・注意点

β遮断薬の点眼薬は目薬であっても、ごく一部が体に吸収され、全身に影響が及ぶことがあります。ハイパジール点眼液でとくに気をつけたいのは、次のような持病をお持ちの方です。

これらに当てはまる方は、使用できない場合や慎重な判断が必要な場合があります。ですので、緑内障以外の通院歴や飲んでいるお薬は、必ず眼科医にお伝えください。

目そのものに起こりうる症状としては、点眼後の一時的なしみる感じ、目の充血、かすみ、異物感などが挙げられます。気になる症状が続くときは、自己判断で様子を見続けず、眼科医にご相談ください。副作用の出方や程度にも個人差があります。

使い方のポイント

点眼の回数やタイミングは、お一人ごとの状態に合わせて医師が決めます。ここでは具体的な回数には触れませんが、毎日決められたとおりに続けることがとても大切です。緑内障の点眼薬は、症状を「治す」ためではなく、眼圧を下げて進行を抑えるために使うものなので、自覚症状がなくても続ける必要があります。

点眼のコツとして、薬がのどや全身へ流れ込むのを減らすため、点眼後にしばらく目を閉じる、目頭(めがしら)を軽く押さえる、といった方法が知られています。これは前述の全身への影響をやわらげるうえでも役立ちます。

他の点眼薬と併用するときは、少し時間を空けてから次の目薬をさすようにすると、薬どうしが流れ出てしまうのを防げます。具体的な間隔や順番は、処方の際に確認しておくと安心です。

よくある質問

後発品(ジェネリック)や市販薬はありますか?

緑内障の治療に使う点眼薬は、医師の診察と処方が必要な医療用医薬品で、ドラッグストアなどで市販されているものではありません。後発品の有無や入手方法については、処方を受けている医療機関や薬局でご確認ください。

処方が減っていると聞きましたが、今使っていても大丈夫ですか?

処方が減少傾向にあるのは事実ですが、それは「使ってはいけない薬」という意味ではありません。今あなたに処方されているのは、状態を踏まえて医師が選んだ結果です。気になる点があれば、自己判断で中止せず、まずは眼科医にご相談ください。


この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の指示に代わるものではありません。効果や副作用の感じ方には個人差があります。お薬は自己判断で中止・変更せず、気になる症状や疑問があるときは、処方を受けている眼科医に相談・受診してください。